うつ病になりやすいシステムエンジニアという業種。うつ病予防策をご紹介

仕事に対する考え方を改める

情報システムの設計・開発を担当するシステムエンジニアは、プロジェクトのリーダー的存在です。現場の責任を伴うのは当然ですが、必要以上に自分を追い込むのは避けるべきです。特に完全主義者の方は、何か一つでもミスをすると自責の念に駆られて鬱になってしまいがちです。この世に何でも完璧にこなせる人間などいません。もちろんミスはしないほうがいいに決まっていますが、時には自分を許す心の広さを持つことも大切です。

自由時間を作る

IT業界の職場は納期前になると壮絶な忙しさに変わります。その分、スケジュールに余裕があるときには、思い切って仕事のことを忘れて何もしない時間を作ることも大切です。日常の喧騒を切り離せる遠方の地に旅行に出かけるのも良いでしょう。人付き合いが苦痛になっているのであれば、しばらく一人になってのんびりできる時間を作ってもバチは当たりません。ビジネスとプライベートのスイッチをうまく切り替えることが重要です。

食生活を変える

鬱病は、セロトニンやノルアドレナリンといった脳内の情報伝達物質が不足することで発症する病気です。私たちは自分で自分の脳の中を見ることはできませんが、体調の変化によって「サイン」を見破ることは可能です。その最たる例が「食欲」です。セロトニンが不足すると、脳はエネルギーの不足を補おうとして過剰に糖分を欲するようになります。甘いものや炭水化物の豊富な食べ物を極端に食べたくて仕方がなくなったら、鬱病になりかけている予兆かもしれません。鬱病予防には、米類・パン類・パスタなどの糖質を控えて、肉類・魚類などたんぱく質の豊富な食べ物を多く摂取すると効果的です。疲れたときは、カロリー豊富な焼肉をほおばって英気を養いましょう。

運動習慣を取り入れる

精神と肉体は密接な関係にあります。精神を健康に保つためには、肉体の健康が欠かせません。一日中職場にこもって仕事ばかりしていると、肉体疲労が蓄積して鬱が加速してしまいます。適度に運動して、肉体強化に努めましょう。日頃からエレベーターではなく階段を昇り降りして移動する習慣を心がけるだけでも大分違います。また、日中はできるだけたくさん太陽の光を浴びて体内時計をリセットすることも大切です。